2012年10月
散歩のススメ「旧島津家住宅アトリエ」
散歩のススメ「東京藝術大学大学美術館の階段」
散歩のススメ 駒沢通りの富士見坂の夕焼け
建築のヨコガオ「二つの煙突」
散歩のススメ「葛飾八幡宮の千本公孫樹」
関東近郊でもこりゃ凄いという木がある。2,3年前にいった、この千本公孫樹(イチョウ)は千葉県市川市・本八幡駅近くの葛飾八幡宮にある。主幹を囲んで無数の支幹が伸びている姿のため「千本イチョウ(樹齢1200年以上、高さ22m)」と呼ばれているそうだ。
イチョウは強剪定に強く、切っても切っても育つ。しかし宮大工の小川三夫さんは「樹木は肥沃な土地だと養分とりすぎて腐ってしまう」と言う。屋久島の千年杉は、肥沃でない土地ゆえ、あれだけ長くう太く育ったということだ。だとすると神社やお宮が建つところは「いい所を選んでつくる→地盤が硬い土地→木にとって肥沃でない→少しずつ大きな木に育つ」と考えると何だか生命力って興味深い。人間も同じかもしれない。(住所:千葉県市川市八幡4丁目2−1近辺)
建築散歩のススメ「COSMOS(設計:横河健 1989)」
toto改正 くじ頼みでは情けない (毎日新聞社説)
ココに新国立競技場の関する面白い記事がある。
工事費1300億とした新国立競技場の財源が、totoを1年間にのばしてのその売上げを頼る、それは情けないという内容だ。もともと予算がないのに、日本スポーツ振興センターJSCが勝手にラクビーワールドカップの為に建て替えようと計画をたてた。そもそも財源がないのにやろうとすることを嘆かない、これが日本メディアの惨状。
toto改正 くじ頼みでは情けない (毎日新聞社説)[12/10/09]
サッカー・Jリーグを主な対象とするスポーツ振興くじ(toto)の制度を改正して 売り上げを増やそうとする動きがある。 約1300億円の巨費が見込まれる東京・国立競技場の改築費用を確保するのが狙いで、 超党派の国会議員によるスポーツ議員連盟のプロジェクトチームが法改正の準備を進めている。秋の臨時国会に議員立法として提出し、2014年からの実施を目指す。
通年販売化と当選金額の引き上げが柱だ。 現在はJリーグが開催される3~12月に販売されていて1~2月は空白期間。 対象を海外のプロサッカーリーグやワールドカップ(W杯)などに広げることで 1年を通して販売が可能になる。また、現在100万倍の倍率を宝くじと同じ
250万倍にして、繰越金がある場合に最高6億円となっている当選金の上限を 7億5000万円とする。
国立競技場は19年の日本開催が決まっているラグビーW杯と、東京が翌年の招致を 目指している夏季オリンピック・パラリンピックのメーン会場に想定されている。 新しい競技場は8万人収容、コンサートなどにも対応できる開閉式ドーム形を基本に 国際コンペを実施中で、文部科学省は来年度予算の概算要求に基本設計費として 13億円を盛り込んだ。
現行のスポーツ振興投票法が98年に成立した際、わたしたちはいくつかの疑念を 指摘した。その一つが「スポーツ振興の財源を安易にくじに求めていいのか」だった。 今回も同様の指摘をしたい。社会の状況を考慮すれば、年金、医療、介護の優先順位は 高く、震災復興も重要だ。
だが、昨年成立したスポーツ基本法でスポーツ振興を「国の責務」と明記した以上、 国として「応分の支出」は必要だ。財源をギャンブルの上がりに頼る状況では、 国が目指す「スポーツ立国」の名が泣く。
国会審議では、制度設計だけでなく、いま国立の改築は必要なのか、必要ならば日本の首都にはどんなスタジアムがふさわしいのかなど大所高所からの論戦を期待したい。
制度改正に踏み込むならば、収益金の配分比率にもメスを入れるべきだ。現在は売上金の半分は当選払戻金に充てられ、運営経費を除いた収益金の3分の2がスポーツ振興、3分の1が国庫納付金となっている。昨年度は約81億円だった。3分の1が適正かどうか議論が必要だ。
本格的な販売開始から11年が経過してtotoの社会的な認知は高まった。だが、「チームの戦力分析も必要な知的作業」だったはずが、試合結果を予想する必要がなくコンピューター任せの「BIG」が売り上げの8割以上を占めている現状は一考の余地があるだろう。