2015年02月
散歩のススメ「羅漢寺川支流の暗渠に落ちる影」
静岡ビルさんぽ「カワイイビル、桃太郎ビル」
愛知ビルさんぽ「渋ビル、名探第1記念橋ビルヂング」
散歩のススメ「黒く光る廊下」
散歩のススメ「金箔を何故使うのか」
散歩のススメ「同じようで違う、石組み」
東京ビルさんぽ「法政大学55/58年館 多様な素材・色の階段」
「法政大学55/58年館の再生を望む会」の大江宏設計の法政大学55年館・58年館の見学会に参加しました。そのメンバーの建築家の小島さんに以前「洋式建築は保存しようと、思われるようになったが、モダニズム建築はまだそうならない」という話を聞いて、ずっと気になっていました。
法政大学55/58年館のまるで障子にもみえるカーテンウォールのサッシュの線の美しさが、モダニズム建築の特徴でもありますが、それだけではありません。モダニズム建築はもっと多様で、構造のシステム面白さ、空間のダイナミックさ、コンクリート塊や色の美しさ、空間貫入といろいろな楽しみがあります。そんな一例を。写真は吹き抜けの学生ホール横の階段、コンクリート開口部壁で仕切っていますが、格子の天井とは接してなく、繋がっています。階段のコンクリート、手摺の木製の力強さだけではなく、構造と部屋のズレが空間の繋がりを生んでいます。表面的な良さだけじゃない空間がモダニズムの良さの一つでもあります。
もう一つ、屋上に向かう階段。一番の上なので、階段位置や幅がズレて面白い感じになっている。多様な素材・色で、もの凄くいい階段だ。(住所:東京都千代田区富士見2−17−1)