2015年06月
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新国立競技場「追加経費 国費使わない」 財源不透明、見切り発車 東京新聞2015年6月14日
凄い記事がでた、今までのゴタゴタをはじめっから覆すような記事だ。簡単に言うともともと財源がなく、確保できているのは、スポーツ振興くじ「toto」の売り上げの5%分で年間約50億円を7年で350億円しかない。つまりお金のあてがなく始めた計画だった。なんという杜撰だ。
【要約】
・事業を進める独立行政法人の新国立競技場に昨年12月、「真に『やむを得ない場合』に当たらない経費については、原則として追加は認めない」「国費(国の予算)以外の財源で賄う」と財務省と文部科学省が合意。
・既に390億円の予算を投入した財務省は今後の国費計上には慎重姿勢「これ以上の国費負担は国民の理解を得られない」。
・財源が確保できないまま見切り発車した文科省の「場当たり的」計画への批判が高まる。
・新国立競技場の建設費については現在1625億円と計画されているが大幅に膨らむことが確実。
・財源として確保できているのは、スポーツ振興くじ「toto」の売り上げの5%分のみ。年間約50億円。(確か7年だから50億円x7年=350億円)
・文科省は五百億円の負担を東京都に求めているが、全体像は宙に浮いた状態
新国立競技場「追加経費 国費使わない」 財源不透明、見切り発車 東京新聞2015年6月14日
二〇二〇年東京五輪・パラリンピックの主会場になる新国立競技場の建設費に関し、財務省と文部科学省が合意し、事業を進める独立行政法人の計画に昨年十二月、「国費(国の予算)以外の財源で賄う」との文言を盛り込んでいたことがわかった。既に三百九十億円の予算を投入した財務省は今後の国費計上には慎重姿勢。財源が確保できないまま見切り発車した文科省の「場当たり的」計画への批判が高まっている。(山口哲人)
五輪関連施設を新設する際の財源について政府は一一年十二月、「財政改革が喫緊の課題」として「多様な財源の確保に努力する」ことを基本方針として閣議了解している。「多様な財源」について、下村博文文科相は「国費を基本とする考え方はとられていない」としている。この閣議了解を受け、新国立競技場の建設費用について文科省と財務省は一三年一月、「多様な財源の確保のあり方などを踏まえる」ことで合意。一三年度予算に新競技場の基本設計費として十三億円を計上する代わりに、合意内容は新競技場の整備主体である独立行政法人日本スポーツ振興センター(JSC)の中期計画に盛り込まれた。
さらにこの計画は昨年十二月に改定され、「真に『やむを得ない場合』に当たらない経費については、原則として追加は認めない」「国費以外の財源で賄う」などという文言が追加された。文科省関係者によると、改定は財務・文科両省の合意内容を反映したものだとしている。
新国立競技場の建設費については現在千六百二十五億円と計画されているが大幅に膨らむことが確実。その一方、財源として確保できているのは、スポーツ振興くじ「toto」の売り上げの5%分のみ。年間約五十億円が見込まれ、既に一三、一四年度分として百九億円が充当された。財源不足を補うため、文科省は五百億円の負担を東京都に求めているが、全体像は宙に浮いた状態が続いている。
一方、政府はこれまでに新競技場の設計費や解体費などとして三百九十億円の国費を既に投入。「多様な財源」で賄うべき建設費に対し、既に巨額の国家予算を投入したため「財務省主導」(関係者)で計画を改定し「国費以外」で対応していくことを明確にしたものとみられる。建設費に対する財源のメドは立たないままだが、財務省では「これ以上の国費負担は国民の理解を得られない」としている。
東大大学院の松原隆一郎教授(社会経済学)は「計画を主導する文科省が場当たり的な対応に終始しており、責任の所在も明確ではない」と指摘。建設費が膨らむ中で「今後負担が増えるようなら国民や都民の納得は得られないだろう」としている。
(東京新聞)
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TBSラジオ セッション22 2015年6月10日「新国立競技場をめぐるドタバタ劇」
この話を聞けば問題がよく分かる。
「新国立、誰が出すのか、誰の責任か問題は、全部まやかし。本当の問題は、できるのかできないのか? お金は足りるのか? それくらい酷い状態だってこと」。鈴木知幸さんの話を聞けば、問題が一つや二つじゃないのがわかる。
TBSラジオ セッション22
●テーマ
新国立競技場の建設をめぐり、国と東京都が全面対立、このドタバタ劇。何がどうして、こうなったのか!?
●スタジオゲスト
新国立競技場の建設問題を取材する東京新聞文化部の 森本智之 記者
2016年東京五輪招致に関わった元五輪招致推進担当課長 鈴木知幸 さん
【要約】
・工期やコストの懸念はずっとあった。
・新しくできる国立競技場はこれまでのオリンピック至上、最大規模のとてつもない特大サイズだった。
・作る側も難工事になるはわかっていた。東北復興や消費増税なので当然、建設費高騰わかっていた。
・老朽化や規定に合わないで建て替えとなったが、その前に改修案の検討もあったが、いつの間にか消えた。
・ワールドカップラクビーの承知が決まってから、建て替えが決まった。そのあとにオリンピックが決まった。
・森元総理が言われたラクビーワールードカップの規定8万人は、文章としてはでてこない。唯一8万人とでてくるのはサッカーのワールドカップ。
オリンピックでも8万人の会場つくりなさいとはどこにも書いていない。ロンドンが8万人、北京が9万人という経緯があったのでそういった数字がでてきた。
・2006年に東京オリンピック招致で作業を始め、国立競技場の改修を都から文化省にもとめにいったが、良い言葉がえられなかったので、独自のスタジアムを臨海部に作るという話になった。その時のコストが1000億円だった。その時に半分は国にだしてほしいなんて現場にはなかった。
・猪瀬知事の話。下村大臣から500億円だしてくれと言われて無理と言う。ただし周辺整備については、東京都民にメリットがあるので考えると話はした。
・オリンピック誘致では1000億円の想定だった、JSCがデザイン公募での設定で1300億円。ザハ案だだと3000億になるとわかり昨年の段階でさげて1625億円になった。成り行き事態が問題点あり。(さらに今年の春の施工者の見積りは3000億円、あわてていろいろ変えて現2500億円)
・最初にデザインを決めてから、中身を決めるのはやり方は極めて危険。必要な機能を想定してからデザイン決めなければならないのに。想定がたった8万人と開閉式屋根付きだけだった。それが最初のボタンの掛け違い、最初の間違いだと思う。
・東京都がオリンピック招致で出したのが1000億円、ところが国がJSCを使って建設計画を東京都とは話の擦り合わせをせずに、1300億円の想定のデザイン公募やっていしまった。
・屋根はスポーツに必要なものではない、屋根はコンサートのため。騒音の問題で音漏れを防げるから。年12回ほどやりたいと、コンサートはスタジアム経営ではドル箱で、これだけの規模のものは稼がないと赤字でクビが回らなくなる。
・コンサートやれば実際に儲かるか? かなりあまいみ見通し。年間維持費が35億円かかる。旧国立の5倍以上かかる。赤字にしないためにJSCは38億円もうけると言っているが、はたして可能か(笑)? 少し考えればわかること。
・コンサートは諸刃の刀で、やればやるほど芝が駄目になる。どこもやりたくてもできない。天然芝は極めてデリケイトで通気性と気温と水がうまく整わないと育たない。国立も年2回、日産・味の素スタジアムも年1回しか出来なかった。なんとしても年12回で6億円儲けるために、年2回芝生を入れ替える。そのお金が3.3億円かかる。考え方が違うのではないですか?
・会員席とかシートをグレード上げて、企業収入をあてに収入にしようとするが、今の経済状況で売れるかどうか?
・何で維持費が5倍かかるのか? 最新の空調で椅子の横から冷気がでるような凄いものだから。最初の維持費は45億円で収益は48億円と言っていがが、それが維持費が40億円で収益は44億円、維持費が35億円で収益は38億円と常に3億くらい儲かるといい加減な計画を建てている。
・8万人は毎回は入りませんよね? 一番入るのはワールドカップ、それ以外は難しい。
・今は1.5万席を仮設にして、とっぱらって6.5万スタジアムとすると言っているが、入るのか? 関東近辺には日産スタジアム7万人、埼玉スタジアム6万人、味の素スタジアム5万人と既にあって、試合の取り合いをしている。それで8万とか6.5万のスポーツができるかは限りがある。地方にも大きなスタジアムもあるし。
・JSC日本スポーツ振興センターは、上から言われることをやっているだけ、監督する文科省は丸投げして、ガバナンスが発揮されることはない。JSCは内容を検討する安藤忠雄さんとか森元総理がいる有識者会議は、諮問機関にすぎないので、それなりの責任はあるが、メンバーには責任があると考えていないようだ。皆が悪いのではないか。まつ添知事も含めて。
・なんで今頃、どちらがどれだけ出すかが焦点になっているのか? 本来の問題は、本当にできるのかできないのか? お金は足りるのか?であって、その問題がすり替えになっているようしか思えない。または責任の分散がなされている、誰が悪いかという話にもちこんで、本来の問題をすり替えれている。
・もうJSCが腹くくって、やめるという以外はないと思う。おそらく今の案をやめられず突っ込んでいく可能性もある。オリンピック終わってからの運営はどうするのか?が一番の問題になる JSCの運営では持たないので、民間に運営権まかせないと負の遺産になる。
セッション22「新国立競技場をめぐるドタバタ劇」
この話を聞けば問題がよく分かる。
「新国立、誰が出すのか、誰の責任か問題は、全部まやかし。本当の問題は、できるのかできないのか? お金は足りるのか? それくらい酷い状態だってこと」
TBSラジオ セッション22
2015年6月10日(水)「新年国立競技場をめぐるドタバタ劇」
●テーマ
新国立競技場の建設をめぐり、国と東京都が全面対立
このドタバタ劇。何がどうして、こうなったのか!?
●スタジオゲスト
新国立競技場の建設問題を取材する東京新聞文化部の 森本智之 記者
2016年東京五輪招致に関わった元五輪招致推進担当課長 鈴木知幸 さん
【要約】
・工期やコストの懸念はずっとあった。
・新しくできる国立競技場はこれまでのオリンピック至上、最大規模のとてつもない特大サイズだった。
・作る側も難工事になるはわかっていた。東北復興や消費増税なので当然、建設費高騰わかっていた。
・老朽化や規定に合わないで建て替えとなったが、その前に改修案の検討もあったが、いつの間にか消えた。
・ワールドカップラクビーの承知が決まってから、建て替えが決まった。そのあとにオリンピックが決まった。
・森元総理が言われたラクビーワールードカップの規定8万人は、文章としてはでてこない。唯一8万人とでてくるのはサッカーのワールドカップ。
オリンピックでも8万人の会場つくりなさいとはどこにも書いていない。ロンドンが8万人、北京が9万人という経緯があったのでそういった数字がでてきた。
・2006年に東京オリンピック招致で作業を始め、国立競技場の改修を都から文化省にもとめにいったが、良い言葉がえられなかったので、独自のスタジアムを臨海部に作るという話になった。その時のコストが1000億円だった。その時に半分は国にだしてほしいなんて現場にはなかった。
・猪瀬知事の話。下村大臣から500億円だしてくれと言われて無理と言う。ただし周辺整備については、東京都民にメリットがあるので考えると話はした。
・オリンピック誘致では1000億円の想定だった、JSCがデザイン公募での設定で1300億円。ザハ案だだと3000億になるとわかり昨年の段階でさげて1625億円になった。成り行き事態が問題点あり。(さらに今年の春の施工者の見積りは3000億円、あわてていろいろ変えて現2500億円)
・最初にデザインを決めてから、中身を決めるのはやり方は極めて危険。必要な機能を想定してからデザイン決めなければならないのに。想定がたった8万人と開閉式屋根付きだけだった。それが最初のボタンの掛け違い、最初の間違いだと思う。
・東京都がオリンピック招致で出したのが1000億円、ところが国がJSCを使って建設計画を東京都とは話の擦り合わせをせずに、1300億円の想定のデザイン公募やっていしまった。
・屋根はスポーツに必要なものではない、屋根はコンサートのため。騒音の問題で音漏れを防げるから。年12回ほどやりたいと、コンサートはスタジアム経営ではドル箱で、これだけの規模のものは稼がないと赤字でクビが回らなくなる。
・コンサートやれば実際に儲かるか? かなりあまいみ見通し。年間維持費が35億円かかる。旧国立の5倍以上かかる。赤字にしないためにJSCは38億円もうけると言っているが、はたして可能か(笑)? 少し考えればわかること。
・コンサートは諸刃の刀で、やればやるほど芝が駄目になる。どこもやりたくてもできない。天然芝は極めてデリケイトで通気性と気温と水がうまく整わないと育たない。国立も年2回、日産・味の素スタジアムも年1回しか出来なかった。なんとしても年12回で6億円儲けるために、年2回芝生を入れ替える。そのお金が3.3億円かかる。考え方が違うのではないですか?
・会員席とかシートをグレード上げて、企業収入をあてに収入にしようとするが、今の経済状況で売れるかどうか?
・何で維持費が5倍かかるのか? 最新の空調で椅子の横から冷気がでるような凄いものだから。最初の維持費は45億円で収益は48億円と言っていがが、それが維持費が40億円で収益は44億円、維持費が35億円で収益は38億円と常に3億くらい儲かるといい加減な計画を建てている。
・8万人は毎回は入りませんよね? 一番入るのはワールドカップ、それ以外は難しい。
・今は1.5万席を仮設にして、とっぱらって6.5万スタジアムとすると言っているが、入るのか? 関東近辺には日産スタジアム7万人、埼玉スタジアム6万人、味の素スタジアム5万人と既にあって、試合の取り合いをしている。それで8万とか6.5万のスポーツができるかは限りがある。地方にも大きなスタジアムもあるし。
・JSC日本スポーツ振興センターは、上から言われることをやっているだけ、監督する文科省は丸投げして、ガバナンスが発揮されることはない。JSCは内容を検討する安藤忠雄さんとか森元総理がいる有識者会議は、諮問機関にすぎないので、それなりの責任はあるが、メンバーには責任があると考えていないようだ。皆が悪いのではないか。まつ添知事も含めて。
・なんで今頃、どちらがどれだけ出すかが焦点になっているのか? 本来の問題は、本当にできるのかできないのか? お金は足りるのか?であって、その問題がすり替えになっているようしか思えない。または責任の分散がなされている、誰が悪いかという話にもちこんで、本来の問題をすり替えれている。
・もうJSCが腹くくって、やめるという以外はないと思う。おそらく今の案をやめられず突っ込んでいく可能性もある。オリンピック終わってからの運営はどうするのか?が一番の問題になる JSCの運営では持たないので、民間に運営権まかせないと負の遺産になる。
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W杯間に合う?費用膨張「新国立」、計画揺らぐ
ドタバタが続くなか、やっと内容が判ってきた(ちゃんと情報公開できない状況だが)。
日本スポーツ振興センターの計画だった「建設費は1625億円、工期は42か月」で、19年3月の完成予定が、この春での大成建設と竹中工務店の見積りでは、「建設費3000億円超、工期は50か月程度」しかも、完成が翌20年の東京五輪・パラリンピック後になるとの説明あったということ。
いまだ屋根が問題だという話になっているが、もう一つの規模、8万人はあまり問題にならない。可動席の1.5万人が仮設になるだけで規模は変わらないようだが。陸上競技では1万人すら埋まらない現状、だから使用料が高い旧国立競技場では陸上はほとんど行われていない。そんな状態なのに、陸上回数を増やして多額の利益を生むというインチキ収支計算。規模から変えないと、このままだと年間10から20億の維持費赤字に陥る。
もともと解決できない、新国立競技場の問題は多岐にわたる。
W杯間に合う?費用膨張「新国立」、計画揺らぐ 2015年06月05日 読売新聞
今年10月の着工を控える新国立競技場(東京都新宿区)の建設計画が揺らいでいる。
建設費が2500億円にも膨らむ可能性が浮上し、2019年9月開幕のラグビー・ワールドカップ(W杯)に間に合うか微妙な情勢だ。建築専門家はデザインの抜本的見直しを提言。費用負担を巡り、舛添要一・東京都知事と下村文部科学相との対立も深まっており、先行きは見えない。
◇衝撃
「建設費3000億円超、工期は50か月程度」。技術提案を基に施工業者に内定した大手ゼネコンの大成建設と竹中工務店が、この春提出したという見積もりに、文部科学省の担当者らは目を疑った。
昨年5月に事業主体の日本スポーツ振興センター(JSC)が公表した計画では、「建設費は1625億円、工期は42か月」で、19年3月の完成予定だった。
工期が「50か月」となれば、ラグビーW杯に間に合わない。見積もりの途中段階では、完成が翌20年の東京五輪・パラリンピック後になるとの説明すらあったという。
文科省などは、高い技術が必要なフィールド上の開閉式屋根の設置を五輪後に先送りすることなどで、費用を少なくして工期も縮めるプランの検討に入った。
騒音を防ぎ、雨もしのぐ開閉式屋根は、五輪後にコンサートなどの利用を増やすために計画された。屋根がなければ、今度は五輪後の収入が伸びないという問題を抱えることになる。
◇ツケ
相次ぐ見込み違いは、12年に採用が決定した斬新なデザインに起因するとの見方が強い。
採用されたデザインは、競技場の屋根にかかる2本の巨大アーチが特徴的。ただ、ゼネコンの見積もりでは、この「キールアーチ」と呼ばれる部分だけで、品質が高く高価な鉄が2万トン近く必要になるという。
文科省は安価な外国産への変更などを求めているが、ゼネコンとの意見の隔たりは埋まらず、政府関係者は「奇抜なデザインを選んだツケが今になって回ってきた」と皮肉る。
建築界のノーベル賞と呼ばれる「プリツカー賞」を受賞している建築家の槙文彦さん(86)らで作るグループは、巨大アーチがコスト高や工期の長期化を招いているとして、巨大アーチを取りやめるよう提言する。
グループは、現行のままだと建設費は2700億円を超えると試算。アーチを取りやめれば、最大1500億円程度に圧縮でき、工期も42か月程度に収まるとしている。槙さんは「今が計画を見直す最後のチャンスだ」と訴えている。