uenoブログ

上野タケシのブログ

2018年06月

ブロック塀は大丈夫?ブロック塀の調査方法についてまとめた

わかり安くまとまっているサイト。
ただしこれも、法律的にはの話になる。古いモノものなど劣化しているものは、押してみるとグラグラすることが多いのがブロック塀。傾いている場合もある。

コンクリートの比重(2.3)に対して軽量ブロックの比重(約1.3)、つまり同じ大きさで半分まではいかないが軽くて施工しやすいだけで使っている。比重イコールではないがそのぶん密度が比べてスカスカ、水も入りやすく中の鉄筋が老築化しやすい。

難しいのは万年塀。


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東京駅の北側のガード下は、急に都市の裏側が顔を出す。夜じゃなくて昼間だけども雨の午後、光の具合、路面の濡れ具合で、色んな色が混じっていた。(住所:東京都千代田区大手町2丁目4-15近辺)

そもそも構造的には1枚の壁は倒れやすい、だから直行する控え壁が必要。

工事現場の仮設壁も、強風で倒れるのは、建物などの柱梁、つまり壁のような平たい垂直材だけじゃなくて、直行する材が必要。

最近では強風で落ちる、飛ぶ看板なんかも同じともいえる。

大阪地震で倒壊したブロック塀、耐震調査の対象外だった 建築基準法に不適合

この中に興味深い内容を見つけた。
(引用)
福岡大の古賀一八教授(建築防災学)は、熊本地震後に益城町内のブロック塀258カ所を調査。基準を満たさない塀は、230カ所(89・1%)だった。昨年調べた福岡市内の通学路でも、645カ所のうち、95%が基準未満。控え壁は69%で必要だったが、1%しか設けていなかった。


熊本地震後に益城町内のブロック塀258カ所を調査。
 ・基準を満たさない塀は、230カ所(89・1%)

昨年調べた福岡市内の通学路
 ・645カ所のうち、95%が基準未満。
 ・控え壁は69%で必要だったが、1%しか設けていなかった。

福岡市内での通学路で95%が基準未満。控え壁が69%で必要で1%って・・・・
まず倒れると考えたほうがいい数値。

 1978年宮城県沖地震 ブロック塀倒壊、圧死者も 毎日新聞2017年3月3日
 宮城県沖では30~40年おきにマグニチュード(M)7程度の地震が起きている。宮城県沖地震と命名された地震も複数あり、中でも「1978年宮城県沖地震」は、仙台市を中心とする市街地に大きな被害をもたらす都市型地震となった。

 死者28人のうちブロック塀や石の門柱などの下敷きになって圧死した犠牲者が18人に上り、その多くが高齢者と子供だった。大きな揺れに驚き、塀などにしがみついてしまったとみられる。

 このほか新興住宅地の地盤崩壊、液状化現象によるビルの倒壊や傾斜が相次ぎ、建造物の耐震性がクローズア…

 1978年宮城県沖地震で、多くのブロック塀が倒れて圧死した犠牲者が18人でた。それなのにまだまだ危険なブロック塀はいろいろある。高さが高いのに控え壁がなかったり、コンクリ壁に比べ、スカスカのブロックで老築化、中の鉄筋がダメになっているではと、どうも信頼がおけない。

 まずはブロック塀の規則、法律を。
「安全なブロック塀とは 全国建築コンクリートブロック工業会」


熊本地震では、ブロック塀事故で所有者を刑事告訴も。

塀倒壊で下敷き死 遺族、所有者を刑事告訴へ

(引用)
ブロック塀を含むコンクリート建造物の耐震基準は、1978年の宮城県沖地震を受けて81年に「震度6強~7程度の大地震でも倒壊しない」強さにするよう定められた。日本建築学会は、高さ1メートル以上の擁壁の上にブロック塀を設置する場合は、高さ1・2メートル以下を推奨している。

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駒沢通りに面する1970年のハイツミヨシ。構造体部分と壁の表面のズレをうまくデザインしている。グレー色の構造体部分にはところどころアールの出材に、壁の出ている部分は開口部のバランスデザイン、小さい窓と低い位置の窓が特徴的。(住所:東京都目黒区中町2丁目49−11近辺)

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いい時代に作られた会館ビルには秀作が多い。新宿区納戸町にある日本計量会館は三層のデザインでどこかコルビジェぽいところがある。三階の壁が衝立のように折れ曲がった壁が特徴的。

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(住所:東京都新宿区納戸町25)

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