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上野タケシのブログ

タグ:いいビル

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川越駅近くにあるカーニープレイスビル。どこかの本社ビルに見えるが、賃貸ビル。白い菱形変形格子の2階以上を囲うビル。菱形格子がところどころ太くなり、特徴的な格子になっている。

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(住所:埼玉県川越市脇田本町14 -15)

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名前からすると森ビル14で、弁護士事務所が入る貸しビルなのだろうか。しかしこの年代のビルは素晴らしい。3階から少し出たグリットフレーム、凹んだサッシや腰壁が色が違い。白いグリットフレームの下角だけアールが、とても上品なデザイン。

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内部も素晴らしい。階段タイルは青系統にゴールドのタイル。1階受付空間通路も梁などを間接照明、アールのデザインでうまく隠す。曲面の使い方がこれまた上品だ。

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(住所:東京都港区西新橋1丁目21-8)

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ヴィンテージマンションでもあるビラ・フェニックス。セットバックした短手方向。長手方向は袖壁とバルコニーが斜めで、ズレるデザイン。秀逸なのは、半地下駐車場と1階のバルコニー壁の関係。一種の船のメタファー、ソリみたいなデザイン。裏側の玄関庇もオモシロイ、形態的には階段室タイプ。

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(住所:東京都豊島区駒込4丁目14−6近辺)

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以前、マニアパさんがあげていて、衝撃だった池田内科病院。偶然、堀船で見つける。その特殊な形態から歯科だと思っていたら内科だった。バルコニーの腰壁と庇部分が斜めで、円形の穴、まるで出っ歯のような不思議な建物。電線を噛み切りそうだ。一階なんて実に玄関と壁が繋がって連続デザインだたりする。

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(住所:東京都北区堀船3丁目近辺)

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セットバックした斜め屋根まで緑のタイルのベルージュ麻布。角のところでタイル壁が切れていて、梁と柱のバルコニーで手摺は鋳物ぽい。一階は引っ込んでいて、タイル壁が外皮のようになっているビル。

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(住所:東京都港区西麻布1丁目14−16)

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駒沢通りに面する1970年のハイツミヨシ。構造体部分と壁の表面のズレをうまくデザインしている。グレー色の構造体部分にはところどころアールの出材に、壁の出ている部分は開口部のバランスデザイン、小さい窓と低い位置の窓が特徴的。(住所:東京都目黒区中町2丁目49−11近辺)

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いい時代に作られた会館ビルには秀作が多い。新宿区納戸町にある日本計量会館は三層のデザインでどこかコルビジェぽいところがある。三階の壁が衝立のように折れ曲がった壁が特徴的。

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(住所:東京都新宿区納戸町25)

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いいビルの世界 東京ハンサム・イースト(大福書林)でも掲載したバトンさん推薦のMビル。両サイドの壁を残しへこみ、角アール四角出窓が出る。サッシの形、光沢タイル、サイドの避難ハッチもいい。

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(住所: 東京都豊島区東池袋近辺)

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川口市にある青木町ハイツ。ギザギザマンションビルの2棟が向かいあう。よく見るとギザギザの平面で、多角形のバルコニーがさらに出ていていて、線の連続度合が誇張されている。アルミ手摺の時代ものながら、カッコいい。

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(住所:埼玉県川口市中青木3丁目9−2)

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西川口でみつけた工場。増築でコの字型の配置だが、その一部のところがカワイイ。六角形の白い壁が突き出ていて、それが4連続している。一階と二階のギザギザ庇が上下でくっついて出来た形か。色合いもいい感じ。

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(住所:埼玉県川口市西青木3丁目3-1)

日刊ゲンダイ1
東京ビルさんぽ の8人で出版しました「いいビルの世界 東京ハンサム・イースト」がなんと日刊ゲンダイBOOKSに。ちょっとうれしい。それぞれ取り上げた建物を書いています。

https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/book/217754


「いいビルの世界 東京ハンサム・イースト」

 新陳代謝の激しい東京で、再開発にのみ込まれずに生き残る「いいビル」を紹介するビジュアルブック。著者が定義する「いいビル」とは、1950年代から70年代の高度経済成長期に建設されたビルを指す。この時代のビルには、「合理性と効率だけを重視しない、面白さ」があり、加えて「手仕事」の良さもある。そして当時の新素材や丸みのあるフォルム、スペーシー(宇宙空間的)なデザインが、今の時代から見てもかっこよく、何よりもいいビルには「味わい」があるという。

 日本の「へそ」ともいえる日本橋と金融の中心である茅場町には、高度経済成長期に資金と時間を投じて建てられた見応えのあるビルが多い。

 そのひとつ、鉄鋼会館(1965年=写真①)は別名「鉄の殿堂」。当時最先端のステンレスの建材と工法を用いて建てられ、内装や家具にも各種鉄鋼の建材が使われている。ピカピカの外装と楕円と四角い窓を組み合わせた外観は建設当時、輝かしい未来の到来を予感させたことだろう。その外観以上に魅せるのが、9階にあるレストランの天井部。総重量100トンのパイプの鋼材を使い、世界初の「菱目張構造」とうたわれた新工法で造られた天井に守られた空間は圧巻だ。

 一方、かつて電通の本社だった電通築地ビル(1967年)は、窓のガラス面よりも外側に張り出した柱梁のコンクリートフレームが特徴の端正なデザインが何とも美しい。

 こうした堂々としたビルだけが「いいビル」ではない。むしろ、街に溶け込むように立つ小さな「いいビル」にこそ味わいが潜んでいるように感じる。

 八重洲の「渋井ビル」もそんなひとつ。知らずに前を通ったら、わずか数歩で通り過ぎてしまうほどの間口のエンピツビルなのだが、道を挟んで正面から見てみるとファサード全面がカーブを描き、貼られたタイルや斜めに飛び出した窓など、見どころが凝縮している。

 中には、隅々まで過剰に装飾された賃貸住宅「ドラード和世陀」(1983年=写真②)をはじめとする建築家・梵寿綱氏が設計した一連のビルなど、もはや芸術作品と呼びたくなるほどの建物もある。

 ほかにも、サイコロのような外観パネルはもちろん、内部に足を踏み入れれば、吹き抜けになっているらせん階段に配管や照明が取り付けられた銀座ステラビル(1970年)や、重厚なコンクリートのバルコニーとギザギザの建物の配置がつくり出すリズムが心地よい戦後を代表するデラックスマンション「川口アパートメント」(1964年)、斜面を利用した人工地盤の上に立つ頭でっかちな堀切のタクシー会社のビル(東京交通自動車株式会社=写真③)など500選のいいビルを紹介。見慣れた東京の街だが目を凝らして見れば、個性あふれる建物の宝庫なのだ。

 いいビルをいいビルたらしめているロビーなどの壁画や照明、ドアハンドルやバルコニー、窓……。いいビルを味わうポイントも多くの写真を提示しながら紹介。

 街歩きの新たな楽しみ方を教えてくれるおすすめ本。

 (大福書林 2000円+税)

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溝口の駅近くにある村田ビル、枠付きの角アールサッシのビルなのだけど、なんだかとてもカワイイ。白い枠の細さ、ディールか、全体の色合いか? 一階がへっこんで、2,3、4階が浮いている感じだからか。

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(住所: 神奈川県川崎市高津区溝口2丁目14 -1)

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ボクシングのスエェー(顔面をねらってきたパンチを、上体を後ろへそらせることによってかわすもの)みたいに、上階たびに反っていくビル。中華以外にありビル名がわからないが、クレープ屋がはいている。丸などの穴ぼこ開口部もオモシロイ。(住所:神奈川県横浜市中区山下町80近辺)

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東京の人でもあまり降りたことのない駅「尾久駅」。その駅前にオモシロイビル発見。コーナーに壁を立てて丸窓が特徴。しかし壁の両端が凹んでいたり、左がの階段壁と関係したりと、単純ながら、見るわずかな角度によって少し違ってみる。

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(住所:東京都北区昭和町1丁目3−9)

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「いいビルの世界 東京ハンサム・イースト」大福書林を東京ビルさんぽの8人で出しました。まずは東京のイースト編で、ウエスト編もそのうち。500の埋もれた愛らしいビルがつまっています。ぜひ買って、見てください。

下記で注文できます。中身チラリも。
大福書林

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